別居するために必要な資金はどのくらい?

離婚のお話し

別居するとなると、お金が必要になります。でも
日々の生活で精一杯で貯金はできない、貯金はないけどなるべく早く別居はしたい、いくらくらいあれば家を出られる?
という質問をよく受けますので、実録も含めお答えしていきます!

必要な項目を書き出してみよう

  • 物件を借りるのに必要な費用
  • 引越し費用
  • 家電製品の費用
  • 家財道具の費用
  • こまごましたもの費用
  • ひと月ほどの生活費

ざっとこのあたりでしょうか。では一つずつ見てみましょう。

物件を借りるのに必要な資金

物件によって敷金、礼金、仲介手数料がどの程度かかるか変わりますが、敷金礼金ゼロ物件なども多数あります。住んでいる地域によって平均家賃もだいぶ差があるため正確な数字は出せませんが、25万円から40万円ほどみておくと良いと思います。
ちなみに、家賃は収入の3分の1と言われているので、7万円の物件を借りたい場合、月収は単純計算で21万円あると審査に通りやすいです。

2)公営住宅を借りる場合

公営住宅は当選しないと住めませんが、離婚前でも申し込むことができます。当選してから審査書類を提出する期限までに離婚が成立していれば大丈夫です(自分調べ)。応募回数をカウントするポイント方式もありますので、1回で当選することはまれですし、せっせと応募だけしておくのも良いかと思います。公営住宅はアパートと逆で、収入が少なければ少ないほど住める確率が上がります。
礼金や仲介手数料は無く、補償金として2ヶ月分が必要です。家賃は物件によって異なりますが、高くても4万円ほどとして家賃と足して20万円ほどみておくと良いと思います。

3)UR賃貸を借りる場合

UR賃貸は礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要な賃貸物件です。古い団地でエレベーターのついていない4階5階の物件は空き家が多く家賃も安いので狙い目です。そういった物件は長くむのではなく、一旦別居するための住まいとして考えても良いかもしれません。
物件は公営住宅のような年4回の抽選やポイント方式ではなく、物件ごとに応募しますが、応募した物件は先着順です。UR賃貸を検討している場合は、まめに物件情報をチェックしておくと良いでしょう。かかる費用は敷金のみ2ヶ月分かかります。物件の家賃によるのですが、仮に7万円の家賃の物件だったとして敷金2ヶ月分と家賃などを考えると25万円ほどみておくと良いと思います。

4)その他の物件
シェアハウスは子連れは基本難しいので除外、家具家電付きのマンスリーマンションも家賃が高いのでここでは割愛します。一人で出るという場合の前提では書いていないのですが、一人であればシェアハウスやマンスリーマンションは良いと思います。

引越し費用

この記事では、別居するために出ていく側の話で書いていますので、大型家電や大型家具は持ち出さない前提で書いていきます。
もし自家用車で自分で運べる場合は、引越し業者を利用する必要がないので無料です。
自家用車がない場合は、レンタカーを借りて1日で頑張って運べばレンタカー代で済みます。友人で車を出してもらえる人がいれば謝礼を渡して、手伝ってもらうと助かりますね!相談できる人がいれば勇気を出して相談した方がいいと思います。
上記が難しい場合、引越し業者を使う前に、宅急便で送ることも検討してみてください。引っ越し業者を利用するより安く済む可能性もあります。出ていく側は、ミニマムで出ていくのが理想です。
予算に余裕がある場合は、引越し業者も利用できると思いますが、そこはお財布と相談してください。

家電製品の費用

新居に絶対必要なもの

  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • 電子レンジ
  • 掃除機

最低でもこの4点があれば、とりあえずの生活はできますね!エアコンは物件によっては設置してある場合があるので一旦置いておいて、あとはテレビがあれば嬉しいですね。財産分与的には夫と相談して持ち出すことも可能ですが、大型家電は運搬費がかなりかかります。そんなに古くない家電製品でなければ相談のうえ持ち出しても良いかもしれません。運搬費込みの新品のものを購入するという方法もありますし、リサイクルショップで中古を購入して運搬してもらうのも良いと思います。お店によって運搬費が距離別で設定されているので確認しながら購入すると良いと思います。
また、ジモティーというアプリでは、不要になったものを無料または格安で出品されている場合があります。運搬はご自身で、という場合が多いので、引越しのレンタカーを借りた時に一緒に運べる手筈をとれば安く済ませることも可能です。メルカリをはじめとしたフリマアプリでも送料実費で購入することのできる家電製品は多々ありますので、新品を買う前にチェックするのもありだと思います。
ちなみに私の場合は、リサイクルショップで冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機3点をまとめて購入するからと交渉して格安で購入した、という感じです。運搬費込みでした。予算はなんやかんやテレビも込みで15万円くらい使いました。

家財道具の費用

まず絶対に必要なのは、お布団。お布団は元いた家から持ち出すか、新品を買う形になると思います。季節にもよりますが、冬であれば寒いので暖かいかけ布団が必要ですし、夏でしたらタオルケットがあれば十分。
あとはリビングのテーブル、食器棚、電子レンジを置く棚、子供の勉強机、棚、このあたりは必要になりますね。前述したジモティやメルカリを活用するとだいぶ格安で用意することができます。押入れ収納ボックスや棚などはリサイクルショップでもお得に手に入ります。工夫次第で格安で集めることができるので、頑張りましょう!世帯の人数にもよりますが、10万円くらいは最低でもかかります。

こまごまとしたものの費用

ここが案外かかります。食器やキッチン用品、お風呂トイレ周りの備品、気がつくと数万円飛んでいます。5万円くらいはみておく必要があるかと思います。

ひと月ほどの生活費

最初は本当に入り用です。当然お仕事はされていると思いますが、お給料が入ってもあっという間に無くなります。1ヶ月程度の家賃生活費は抑えておかないと危ないです。初月の家賃と食費程度は必ず抑えておくと安心です。家賃にもよりますが、大体10万円程度は余裕をみておいた方が良いと思います。

いくらあれば別居できる?

やはり多く見積もってですが、100万円ほどあれば安心して別居することができます。ですが、必要最低限の費用でいくなら、例えば50万円で全部済ます!という予算を立てて、その範囲でできることをやるのも良いと思います。

お金を借りるという選択肢

離婚が急ぎでなければ、着々と100万円ほど貯蓄して、別居をしてから、離婚を切り出すという方法もあると思います。(100万円の貯蓄は財産分与の対象となるため、離婚調停などの前に別居することをお勧めします)しかし生活をしながらお金を貯めるというのはなかなか大変です。事情があって早く離婚したが相手が出ていくことはなく、自分が出るしかない、という場合は、お金を借りる、という選択肢もあります。
教育ローンなら金利もさほど高くなく、離婚前であれば世帯収入もありすんなり借りることができる可能性があります。借りるときに夫への連絡があることもないので、一人で完結することができる場合が多いです。会社勤めであれば、ろうきんの教育ローンがお勧めです。
他にはネットで検索すると、女性応援ローン的なものが多数存在します。金利も8%程度で借りれるものがあるので、下手にキャッシングして高い金利をつけるよりお勧めです。ぜひ検索してみてください。つまり貯まるまで我慢して離婚するのを待つか、借りてさっさと第二の人生へと踏み出すのか、という選択だと思うのです。
私の場合は、教育ローンも借りていましたが、当時三井住友銀行で女性応援ローン的なものをやっていたので、それを借りて別居しました。100万あれば安心でした。

最後に

別居や離婚するためのお金、大丈夫かな?やっていけるかな?という心配は常について回りますが、頑張って別居し、離婚が成立すれば、子ども手当がもらえるようになり、かなり助けになり楽になります。これは私の感想ですが、人生あっという間、我慢している時間をなるべく減らして自由になると、自分の人生楽しめるのではないかな?とも思います。離婚せずにいられるなら、そもそもこんなこと考えてないんだよ、ということです。仮に100万円借りたとして、月2万円返済すると約4年ちょいで完済になります。4年我慢するのか、4年返済するのか。という考えです。
記事は個人的な雑感なので、ご自身できちんと概算計算はしてくださいね!

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