いくらもらえる?児童扶養手当(母子手当・子供手当・子ども手当)

手当のお話し

ひとり親になると、手当がとってもとってもありがたいものになってきます。ひとり親になるともらえる手当は、実際いくらか、というお話をしていきたいと思います。

児童扶養手当の概要

児童扶養手当はひとり親が国から支給してもらえる手当です。概要は以下の通り

厚生労働省 児童扶養手当について

児童扶養手当を支給してもらうには条件があり、審査があります。そして給付額は子供の人数や収入によって支給額が変わってきて、全部支給と一部支給があります。支給は2ヶ月に1度です。

例えば全部支給で、18歳未満のお子さんが3人いる場合
43,070円(1人目)+10,170円(2人目)+6,100円(3人目)=月59,340円

お子さんが1人の場合で、全部支給1年分を支給してもらうと年516,840円

ちなにみ私の場合は現在高校1年生の息子が対象となるため、43,070円が2ヶ月に一度86,140円が振り込まれています。(2022年現在)

ひとり親はみんなもらえるの?

支給対象はひとり親だけではありませんが、ここではひとり親の方限定で書いていきます。
自分の収入が少ないことは大前提ですが、自分の収入が少ないだけでは、もらえません。

同居している全員の収入の合計が世帯収入になるため、実家暮らしでご両親が現役バリバリ働いているという場合、収入額によって支給対象外になる可能性があります。下の子は小学生だが上の子は24歳会社員、という場合も、同居であれば世帯収入として計上されます。行政によっては、二世帯住宅でドアが二つあり、光熱費なども別で家計が全く別という場合は別世帯と判断されて全部支給の対象になることもあります。行政の判断次第です。

養育費は収入とみなされる

児童扶養手当受給において、養育費をもらっている場合は収入に加算して計算する形になります。実際にもらっている養育費の8割を収入に加算して計算します。養育費をもらっているかどうかは、通帳の写しを提出するという形ではなく、自己申告制となっています(2022年9月現在)。1年に1度現状届けを提出する際に、「養育費はもらっていますか?いくらもらっていますか?」という質問がされるのでそこで答える形です。こちらも自己申告ですが、再婚していなくても事実婚のお相手と同居している場合、子供を扶養する人がいるとみなされ、支給対象外となります。

児童扶養手当における収入の計算方法

2014年から受給している私が調べた範囲で書きますが。。。確実な数字を知りたい方は、必ず市役所の子育て支援課でご相談なさってください。はっきりいってめちゃめちゃややこしいです。

ここ重要!
童扶養手当で使用する所得は、通常の源泉徴収や確定申告で算出される所得とは異なります。

①自分の実際の収入を確認
給与所得者の場合→源泉徴収票の中の給与所得控除後の金額
自営業やフリーランスなどご自身で確定申告されている場合→確定申告書の控えの中の所得金額の合計 

がそれぞれ該当します。

②養育費
所得税の計算の時は所得とみなされませんが、児童扶養手当に関しては所得として計算されます。年額の8割を計算して算出(例:月5万×12ヶ月=60万の8割→48万円)

③「8万円」引く。
この8万円は児童扶養手当の所得を計算するときにすべての人が一律に控除される金額です。

④児童扶養手当上の各種控除
一律控除の8万円の他に当てはまる項目があれば、収入から引くことができます。

調布市 児童扶養手当のページ

ここで注意したいのが、寡婦控除とひとり親控除です。父、母である場合はこの控除は適用されません。私の場合は、22歳の息子がいるので、「特定扶養親族控除」15万円控除を使うことができます。
※特定扶養親族とは、控除対象扶養親族のうち、その年の12月31日現在の年齢が19歳以上23歳未満の人。

では、上記を当てはめて計算してみましょう。

①収入+②養育費の8割ー③8万円ー④児童扶養手当上の各種控除=児童扶養手当上の所得額

この所得金額から、下記の収入基準表と照らし合わせると

※以降1人増えるごとに38万円が加算されます。

東京都福祉保健局


ちなみに表にある0人とは、前年度は自分が扶養していなかった時の数字になります。

めちゃくちゃややこしいですが、この記事を書くにあたり検索していたら下記サイトで児童扶養手当の試算をしてくれるサイトを見つけたのでリンクを貼っておきます。あくまで参考程度に。

https://www.joinas-nagoya.jp/trialCalc.php

支給から5年経つと半額になる?!

これは私も知らなくて、ある日突然子育て支援課から「支給支給手当額の2分の1が減額となります。」という手紙が届きびっくりしました。しかしそんなに慌てなくて大丈夫です。条件をクリアしていれば、引き続き支給してもらうことができます。就業している場合、求職活動など自立のための活動を行っている場合身体上または精神上に障害がある場合です。
必要な書類を提出することで、引き続き児童扶養手当を受給することができます。


最後に

正直、手当は離婚して当月から欲しいくらいなのに、手続きや審査などで3ヶ月ほどは手当が入らずとても大変でした。そして前年の子供の扶養者は自分ではないということで、離婚したその年の基準の収入上限金額もあり得ない低さ。一番大変なときなんだから、そこは見直して欲しいな、と、またこんなインターネットの片隅で呟いております。

児童扶養手当はお子さん1人の場合の全部支給1年分を支給してもらうと516,840円。児童手当が仮にお子さんが中学生1人だったとすると年12万円入るので、両方足すと636,840円です。お子さんが小さいときは熱を出したり怪我をしたりで保育園や学校から電話がかかってきて仕事がままならない、ということもあると思います。仕事を休まないといけないときは収入が減る!と、不安で押しつぶされそうになるかもしれませんが、手当をうまく利用して頑張っていきましょう!

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