国公立大学に入る裏技?高等専門学校から大学3年次編入できる話し。

受験のはなし

自分は高卒、3人の母ムーです。
正直ひとり親でなくても、大学の学費はヒーヒーですよね!それでも子供が頑張って大学に行きたいとなれば、そこは行かせてあげたい。
学費の高めな私立大学も奨学金を利用すれば通うことができますが、学費を抑えるには国公立大学に入ってもらえたらそれはとってもありがたいこと!
ここでは実録、理系の子だった場合は、高等専門学校(高専)に入ると国公立大学へ入りやすい?と言う話を書こうと思います。

高等専門学校(高専)とは?

高等専門学校(高専)とは、簡単に言うと5年制の高校です。

高等専門学校は実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関です。

全国に国公私立合わせて57校あり、全体で約6万人の学生が学んでいます。

文部科学省webサイトより
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/index.htm

技術者を養成することを目的としているため、工業をはじめ、商船など職業の学科を置き、5年から5年6ヶ月(専科による)通う、一貫教育の学校です。高専を卒業すると、短大卒と同じ学歴になります。
工業高校、商業高校、農業高校、など専門的な高校もありますが、こちらは3年制の高校で高専とは異なります。

高専へ行くのにおすすめのタイプの人は

普通科の高校と違い、高専は名前の通り「専門学校」なので、中学を卒業したらもう将来専門職に就くことを視野に入れた学習を行います。
・電気
・電子
・情報
・機械
・工業
・土木
・ロボット
・航空
・商船
などなどの色々な専科があります。
小さい頃からドライバーであちこちネジ回しちゃうような子や、物理や化学が好きなど明らかに理系だな、という子は高専に向いています。ロボットコンテストや鳥人間コンテストに興味のあるような子は特に高専はおすすめです。
そして将来理系国公立大学に進学したいという子には、実は高専はおすすめなのです!!!

高専卒業後の進路とは

知る人ぞ知る、高専から一般大学へ3年次編入する、というルートがあります。

文部科学省webサイトより
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/index.htm

自分の経験ですが、子供3人いますが、高校受験の時に中学校の高校受験説明会などで高専の存在と仕組みを具体的に説明されるようなことはありませんでした。高専の存在を知ったのは、私の実の弟がはるか昔に高専卒業していたということがあったためです。大学編入についても弟が教えてくれました。

そこで改めて長男の受験の時に高専について調べると、5年間高専に通った後は、

・就職する
・高専の専攻科に進む

・一般大学へ編入学する
・その他専門学校などへ進む

という進路がありました。
高専5年生時に、大学3年次編入の受験を受けることができます。

長男は小さい頃からドライバーを持ってあっちこっちネジを回してバラバラにする男子で(迷惑)数学が得意な完全理系男子でした。高専からの受験ルートなら大学まで行けるかもしれない、と思い、学校見学へ一緒に行ってみると、本人は校風をとても気に入り、高専を受験することになり、無事高専生になったのでした。

大学3年次編入という受験のメリット

あっという間に月日は流れ、5年生になり、大学3年次編入を希望した長男は受験生となりました。

大学3年次編入試験のメリットはまず

共通テストはありません。

そして

受験日が重ならなければ、何校でも受けられる

国公立でも私立でも。国公立大学受け放題です。受験料はかかりますが。
そしてなんと!

受験科目が少ない

受験する大学によって科目は違いますが、圧倒的に一般大学入試よりも科目が少ないのです。
例えば、うちの長男の受験した大学は
・専門科目
・数学
・英語
・面接
だったそうです。
大学によっては小論文があったりTOEIC提出だったりする場合もあります。

そしてこれ!

倍率が一般受験より低い

長男の大学編入受験体験記(非公開)によると、合格した学部の受験人数は

受験者人数:58人くらい?
合格者人数:29人

たまたまなのか、ピッタリ2倍です。

実際の受験の時の話し

受験の時は、1校目に地方国立大学、そして2校目の受験が本命の国立大学。3年次編入試験は上記メリットもありますが、情報が少ないというデメリットもありますし、科目が少ない・倍率が低めとはいえ、試験が簡単なわけではありません。よく頑張ったな、と思います。
でも、一般受験だったら、絶対に受かってなかっただろうな。。。と思う母です笑

国立大学だけではなく、私立大学も3年次編入募集要項が出る大学もあるので、やりたい学部や研究室があるかどうかで大学は決めるのが良いようです。

国立大学が安く済む、とは一概にはいえない面も

国立大学に入ってくれた方が学費も安く済むし、、、なんて思いがちですが、地方国立大学に合格した場合は、住居や食費光熱費などの費用が別途発生します。近くの私立に通うのとさほど変わらないという結果になる場合もあります。
ただし、低所得者世帯で一定以上の学力だった場合、給付型奨学金や授業料免除や減免という手続きをとれるため、その場合は地方国立大学でもそれほど費用はかかりません。それはまた別記事にて。
https://harapeco-blue.fun/archives/142

最後に

中学3年生の段階で自分は理系だ!と思うかというと難しいかもしれません。長男の塾の先生には、あまり早くに理系と決めて専門的な学校に行かせるのはどうかと思う、普通科高校へ行って、その3年間で理系か文系か決めた方が、、、とも言われました。それも一理あると思っています。
ただ、高専に行かないとこのルートは使えません。もしお子さんが理系っぽくて、技術者などに興味がありそうでしたら、こんなルートもあるよ、と、よろしければ案内してあげてください。

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